サッカー少女だった頃、思い出す 2018/7

サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会での日本チームの試合の興奮が冷めない方も多いと思います。負けたのは悔しくても、最後まで一生懸命頑張っている日本の選手たちを見て、私はとても感動しました。

   音楽とサッカーは全く別なことのようですが、意外とサッカー好きの音楽家は多く、弾き終わった直後、サッカー観覧のため楽屋のテレビに急ぐ人たちをしばしば目にします。

   公演があって見られない時は、音楽家の友達が試合経過をメッセージを送ってくれたりします。「やばい!」とか「コーナーキック!」とか「ゴール!!!」とか終演後たくさんメッセージが入っていると、ゲームを見ているときの興奮がそのまま伝わってきます。

   私が日本の小学校に通っていたのは1990年代初めのころでした。ちょうどサッカーがはやりだして、校庭でも屋上でもとにかく朝、学校に早く行ってサッカー、中休みのチャイムがなったら外に慌てて走っていきサッカー、という毎日でした。そして点が入ったら誰かが必ず三浦知良選手の「カズダンス」をまねして踊って盛り上がっていたのも懐かしい思い出です。

   その後、10歳のときにドイツに引っ越しました。当時男子はサッカー、女子はバレーボールといった具合にみんな分かれていました。私はサッカーが好きだったので、男の子たちに交じっていると「女子なのになんでサッカーやるの?」とよく聞かれたものです。

   みんなでぐちゃぐちゃにフィールドの端から端まで走っていた日本の学校の中休みの「遊び」とは違って、ドイツではポジションをちゃんと決めてからのゲームで、最初戸惑いました。

   でも、基本、のろまで全然役に立たない私が、運よく点を入れたときの周りの男の子たちの笑顔が嬉(うれ)しかったのを今でも忘れられません。

   コンサートと同様、たくさんの人々を1時間半でここまで感動させる力、情熱をもって何かをやりとげる強さは素敵なことだと改めて思いました。