心機一転、ベルリンへの引っ越し 2018/6

ドイツ在住の私の自宅での日常は、朝、鳥の鳴き声を聞きながら起床することでした。ザルツブルク(オーストリア)でもミュンヘン郊外でも森や山の傍(かたわら)で過ごしたため、のんびりした環境にすっかり慣れてしまいました。

   もちろん、静かな場所での練習や勉強は嬉(うれ)しいのですが、何だか気持ちものんびりしてしまうので、もっと刺激のある場所に引っ越そうと去年、ベルリンに移ることを決心しました。

   ただ、アパートを探すとなると大変です。小学生のころ、ピアノの音のせいで、いくら防音をしても苦情が来て、弁護士を入れての大問題になったことがありました。
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   ずっと音出しを気にしながら練習するのは息苦しいので、今は確実に音を出せる保証がないと引っ越さないことにしています。大きいグランドピアノを置くのはどこでも難しく、結局去年は適したアパートを見つけられませんでした。

   そこで今度は住居とは別に、ピアノだけを入れるためのスタジオを探してみました。なかなかそういうところはありません。

ところが数カ月後、以前、断られた24時間音出し可能のスタジオ専用の建物から、新しい建物を建設中で入居者募集というニュースレターが届きました。ピアノ運送会社にチェックしてもらい、そこにピアノを入れることができたとき、とても嬉しかったです。

   ピアノが落ち着いたところで、今度は自分の住むアパート探しでした。ネットで見て、すぐ連絡しても、すでに応募でいっぱい。現地に行くと私の他にも50人ぐらいが見に来ています。今の時代、ベルリンでこんなに住居を探している人がいるんだと驚きました。

   公演の合間をぬって探すのは難しかったのですが、だんだんコツが掴め、ありとあらゆる物件を1年ほど探した末、数日前、やっと自分の住むアパートを決めることができました。

   新しい場所でどんな冒険が待っているのか、ドキドキしながらも楽しみでなりません。