ドイツの夏休みも、やっぱり…

職業柄いつも旅行をしていますが、練習やリハーサルに追われて観光はほとんどできません。今年は夏休みらしく遊びに行こうと思い、ドイツやオーストリアの国境にあるボーデン湖のそばに住んでいる音楽好きの夫妻のところへ週末だけ出かけることにしました。

 着いた日は友人の家のテラスで夕食。外は涼しい風が吹いていて、夜は肌寒く夏なのに暖炉をつけました。奥様の作ったサーモンのキッシュと白ワインを堪能して、のんびり過ごせることに満足。湖はとても美しく、眺めているだけで幸せな気分になります。

 でも翌日から結局音楽漬け。ご夫婦はいつも私の公演に通ってくださり、本業は医者と学校の先生でも、音楽なしでは生活できないような音楽好きなのです。午前中は世界遺産になっているライヒェナウ島の観光をしましたが、午後は奥様と居間のピアノで一緒に連弾。音楽談議ができることをとても楽しみにしていたようで、ご自慢のスピーカーで音楽を聴いたり、最近の公演の話などで盛り上がりました。

 次の日は夫婦の友人の科学者の家に行きました。パイナップル科の草を世界中から集めるという面白い趣味もありながら、夜は料理と音楽に没頭するというおじさんで、彼が庭でエビなどをグリルしている間にそこのピアノも試演。

 ドイツの人は議論が大好きで、夜中まで話がやみません。「シューマンは人生と愛、シューベルトは人生と死をさまよっている」「なるほど!」などの会話が交わされている中、気づいたら皆で蚊の餌食になっていました! 「虫刺されがお土産になってしまったわね」と奥様に言われましたが、音楽を愛する温かい人々との楽しい2日間でした。